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きのこ面白情報

【きのこ面白情報】銀座虹の森代表 虹山虫太郎 〜後編〜

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太陽が万国共通のエネルギーシンボルであるのと同じように、きのこは摩訶不思議のシンボルであるからこそ、世界中で愛されているのではないでしょうか。そして菌友たちはきのこへの感心の角度は違えど、この「摩訶不思議」というきのこの本質的なメーセージが、それこそ菌線にふれやすい人たちなのかもしれません。(僕も昔から快活で明るい女の子よりも、どこかミステリアスなオーラを放つ女の子のほうに惹かれる傾向がございます。)

そういえば摩訶不思議で思い出しましたが 「なにがきっかけで、なぜきのこが好きになったんですか?」と問い続けたなかでひとつ非常に「きのこ的摩訶不思議」な発見がありました。さきほども書いたように、なぜきのこを好きなったのですか?に明確に答えることができる菌友は少ないのですが、ある一定数、そのきっかけを「突然」と表現する人がいたのです。それもそう表現する人の多くが、きのこが好きというレベルではなく、きのこで人生が変わった、きのこに人生を変えられてしまったといっても過言ではないほどの大変なきのこ的人物だったのです。その人たちはきのこ愛が強すぎて、きのこ的職業についたり、きのこ普及活動をしたり、禁断症状のように秋になったらそわそわして・・・なんというか、使命感すら感じてきのこを愛し、広げていこうとしているような人たちなんです。まさに胞子活動を実践している人たちです。ここではそういった方々を便宜的に菌友とわけるために、きのこで人生かわった人の意味で「菌人」と表現させて頂きます。

菌人にも昔から I LOVE きのこ だった先天的な方と大人になってからきのこに魅せられた後天的な方がいらっしゃいますが、この「突然」と表現するのは後者の方々です。そういった方がもともときのこに魅了されやすい体質だったのか、それとも単に人生に変化を求めていたのか、そこまではわかりかねますが、とにかく突然きのこ熱に犯され、人生のハンドルを急角度で切り、そこからアクセル全開できのこロードをキノコノコノコと疾走しているのです。これは実に不思議です。だからもし、人生が一本の線であるとすれば、その突然にきのこが現れた地点を、僕はなにがなんでも「菌点」と名付けたいと思うのです。それになぜ、僕がこの菌点についてこれほどまで熱く語るかといえば、何を隠そう僕自身が後天的菌人であり、忘れもしない菌点と呼べる地点をはっきりと覚えているからです。そしてこれまで僕にとっての菌点はいままで秘め事に近いコンプレックスのようなものでもありました。

なぜなら職業柄、「なぜ銀座?なぜ自転車?なぜ椎茸?」といろいろと質問を頂く事が多いのですが、上手く説明できないものもあり、こと椎茸との出会い、菌点に関してはどうやっても納得のいく説明ができなかったのです。あれはまさに雷に打たれたような出来事だったので、なぜあのとき椎茸に惹かれたのかは今でも正直よくわからないのです。(実際に雷が落ちたあと、電気ショックできのこは生えやすいという説はあります。)

椎茸との出会いは忘れもしない、まさに雷が落ちそうな雨の夜でした。僕は毎日繰り返されるデスクワークでずいぶんと疲弊していましたそんな毎日が続いていました。雨のなかトボトボと帰宅して部屋の明かりをつけると、カーペットのうえに新聞紙が広がり、そこに椎茸が転がっていたのです。雨の音だけが響き渡る薄暗い室内で、僕はぼんやり立ち尽くして椎茸をじっと見つめていました。長い間、ただじっと。息をするのも忘れるくらい。そのとき複雑な感情がこみ上げ、気がづけば数ヶ月後、僕は会社をやめ都内に住居をうつし、きのこのエコバックやTシャツまでつくり、銀座で椎茸菌床CTAKEOを売り始めていました。
あれから三年。今じゃキノコのコラムまで書いてる。

あの夜、僕に何が起こったのだろう。僕のなかに、生えてきたものは何だろう。にょきにょきと。むくむくと。いったい・・・ぜんたい。

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変化の起点

「銀座虹の森代表 虹山虫太郎 〜前編〜」はコチラ

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虹山虫太郎 銀座虹の森代表
1983年兵庫県出身。学習院大学中退。
ネットワークエンジニアから銀座の椎茸屋に転身。
公式ホームページ http://ctakeo.com/

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